新・ことば事情
5088「突沸」
5月8日、滋賀の工場の事故は、「タンクが爆発」したのではなく、タンク内の化学薬品が突然沸騰した、
「突沸」
という現象だそうです。
なんて読むだろうか?「とっぷつ」?「とっふつ」?
ネット検索しました。(5月8日)「百科事典マイペディア」の解説によると、
突沸【とっぷつ】
液体を静かに熱すると沸点以上になっても沸騰が起こらないことがある。この状態を過熱状態といい,これに何か刺激を与えると急に爆発的に沸騰し,液の温度は沸点まで下がる。
と記されていました。
『広辞苑』にも載っていました。
「とっぷつ(突沸」=沸点以上の温度に加熱した液体が突然沸騰をおこす現象。突沸を防ぐには、液体中に毛細管や素焼片などを入れて気泡が発生しやすくする。」
とありました。普段はあまり目にしない・耳にしない言葉ですが、専門用語としては、ちゃんとあるのですね。勉強になりました。突沸の防止方法も分かりました!