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『道浦TIME』

新・ことば事情

5084「アポストロ」

 

『聖書の日本語~翻訳の歴史』(鈴木範久、岩波書店)という本を読んでいたら、

「『十二使徒』の『使徒』」

は、英語では、

「アポストロ」

と言うと書かれていました。いや、正確には、「アポストロ」という言葉の「翻訳語」が「使徒」であると書かれていたのですが。それを読んで思ったのは、

「じゃあ、ローマ字や年号表記で字の肩に付ける『アポストロフィー』は、『使徒』と何か関連はあるのかな?」

ということでした。「アポストロフィー」は英語で書くと、

apostrophe

で、一方、『聖書の日本語~翻訳の歴史』に出て来た「使徒」は、

apostolo

で、綴りが違いますね。英語で「使徒」は、

Apostle

で、形容詞は、

apostolic

です。「l」と「r」が違うから、違う言葉か。関係はないようです。

(2013、5、19)

2013年5月20日 15:12 | コメント (0)