新・ことば事情
5079「吉田という姓は」
ふと、思いました。
「『吉田』という姓は、もともとは『芦田』だったのではないか?『あし(悪し)』という音を避けて『よし(吉・良し・芳)』という音に代えた『忌み言葉』の一種ではないか?」
と思ったのです。もちろん、全部が全部ということはないでしょうが。
「葦(芦)原」→「吉原」
にするように、「芦田→吉田」とされた人もいるのではないでしょうか。
それとともに、東京は「葦原」を「吉原」に代えましたが、関西では「芦屋」を「吉屋」に代えてはいません。「あし→よし」の「忌み言葉」に関して、もしかしたら、関東と関西で反応が違ったのではないか?という点が気になりました。
そういえば子役の「芦田愛菜」ちゃんは、関西出身だよね、兵庫県の西宮市出身。もうだいぶ前に亡くなった、「芦原義重」元関西電力会長・関経連会長は、調べてみたら香川の高松出身。俳優の故「芦田伸介」さんは、島根県松江市の出身。そして戦後すぐの第47代内閣総理大臣・芦田均は、現在の京都府福知山市出身と、西日本の出身です。
箱根にある湖は「芦ノ湖」、富士山の近くの山梨県の市の名前は「富士吉田市」、このあたりに「芦」「吉」の境界線が、もしかしたらあるのかな?
データが少なすぎて。もっとデータを集めて拾っていかないといけませんが。
以上、思い付きでした。