新・ことば事情
5078「荷物を運ぶコツ」
池澤夏樹の『双頭の船』という短編小説集の最初に載っている「ベアマン」という短編を読んでいたら、
「腰を落として大腿筋を使って立ち上がる。背筋だけだと腰を痛める。」
と、「物を運ぶ際のコツ」が書かれていました。
あれ?最近、これと似たようなことをどこかで読んだな・・・あ、そうだ、「ユニクロ」の本にも出てきたんだ!と、改めててその本『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました』(大宮冬洋)のその部分を引き写すと、
『僕は杉山から「重いパッキンを持ち上げるときは息を止めちゃダメ。腰をやられるよ。息を吐きながら持ち上げてね。」とアドバイスをもらった。ユニクロを退職した今でも、重いものを持つ時は息を吐く癖がついている。』(58ページ)
と記されていました。
ちょうどこの連休、会社で机の入れ替えがあって、そのために机の中の物と上の物を、いったん段ボール箱に詰めなきゃいけなかったので、このコツを使って、重い重い段ボール箱を運びました。段ボール箱、7箱にもなりました。そのほとんどが「死んでいる(活用されていない)資料」なんですが・・・この際、捨てるかな。
全然関係のない本から、こんなことを学ぶこともあるんだなと思いました。