新・読書日記 2013_073
『リスク、不確実性、そして想定外』(植村修一、日経プレミアシリーズ:2012、6、8)
現代は不確実性の時代、常に想定外の事が起きる。
ま、現代に限ったことではない。いろいろと細かく想定するから、「想定外」が起きる。「細かく想定する」のは「現代の特性」だから、やはり「現代は・・・」なのかもしれない。
本書のタイトルは、あとがきにも書いてあるように、ナイトの『リスク、不確実性及び利潤』のもじりだというが、それは全然知らなかった。ケインズか何かじゃないかと。硬いタイトルの謎はそこにあった。内容はもう少し軟らかい。リスクを測れるから人間、リスクはコントロールできるのか?不確実性の下での意思決定など、興味深い項目が並ぶ。
東日本大震災とそれに伴う原発事故が"起きてしまった"現代、リスクとは?その管理とは?を真剣に考えるきかっけとなる一冊。表紙の絵が、カッコイイ。
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