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『道浦TIME』

新・読書日記 2013_078

『わが母時実新子~母からのラブレター』(安藤まどか、実業之日本社:2013、3、10)

 

6年前に亡くなった川柳作家の時実新子さん。七回忌を迎えたのを機に出版された本。娘の安藤まどかさんにあてた母・時実新子からの手紙を紹介しながら、その間を娘の文章でつないだ本。構成は、時実新古さんのお弟子さんの、芳賀博子さんが担当された、この芳賀さん、実は私の高校時代の友人の奥さん。以前、芳賀さんの川柳集もここでご紹介させてもらった。

川柳に母を取られたと思い、母のことを恨んでいた子供時代。大人になり結婚して、その母の生き方を認められるようになった後の、母との付き合い。そういった娘からの視線を十分に分かっていながらも、川柳に打ち込んだ母。その母娘の愛情が、手紙の端々から感じられる。奔放でいながら、家族というものを考え続け、また女として、母として生きる女性川柳作家の生き方を、娘がやさしく見守っている・・・という感じがした。


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(2013、4、27読了)

2013年5月 6日 12:42 | コメント (0)