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『道浦TIME』

新・読書日記 2013_071

『人に縛られない生き方』(曾野綾子、扶桑社新書:2011、12、1)

 

曾野綾子と塩野七生は似ている!高いブライド、恵まれない人へのノーブリス・オブリージェの感覚。

タイトルの「人に縛られない」というのは「世間一般の常識に縛られない」という意味であり、もっと言うと「世間一般の常識を受け入れている"自分自身"に縛られない」ということであろう。本書は書き下ろしではなく、これまでに曽野が書いた小説やエッセイの中から、タイトルのようなスピリットが表れた文章(小説・フィクション17編と、ノンフィクション・エッセイ7編から)を抜粋して集めたもの。よく、これだけ見つけて来られたなーと感じるが、その意味では一貫して著者が主張したいことは、まったく揺るいでいない、とも言える。「どこを切り取っても同じ」と。その意味では、「全部読まなくても、伝えたいことはわかる」ので、途中でちょっと飽きてくる、と感じた。


star3

(2013、4、24読了)

2013年5月 2日 16:36 | コメント (0)