新・読書日記 2013_047
『「編集手帳」の文章術』(竹内政明、文春新書:2013、1、20)
現代の「名文家」「名コラムニスト」の名をほしいままにしている、読売新聞朝刊のコラム「編集手帳」を書いている竹内政明さんの「文章術」の一端を明かした本。
「これを読めば、あなたも名文を書ける」
・・・てなわけには、さすがにいかないが、ちょっと技術をおすそ分けしてもらうことぐらいはできると思う。帯には「心を動かす名文はこうして生まれる」とあります。
全然、本題とは違う話題から入って、それがクルッと変わって本題に切り込んでいく。七変化じゃないけど、その変わり身の早さが見事であればあるほど、我々読者は「アッ!」と驚き、「ウーム」とうなずき、感心するわけです。それが難しいんだよね。あまりにもそれを狙っているのが"見え見え"ではカッコ悪いし。
第1章の「私の『文章十戒』」は「『ダ』文を用いるなかれ」、「接続詞に頼るなかれ」、「大声で語るなかれ」というように「~なかれ」が十個、並んでいる。参考にさせて頂きます!
でも、こんなに手の内を明かしちゃっていいのかな・・・明かしたところで、誰も真似はできないとは思いますが。
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