新・ことば事情
5021「男爵」
ふと、思いました。
「『男爵』はあっても、『女爵』は、ないなあ。」
ついでに、
「『男爵いも』はあっても、『女爵いも』は、ないなあ。」
「髭(ひげ)男爵」は・・・どこへ行ったかなあ・・・。トレビアーン!
女性に「男爵」という爵位が与えられたことはあったのでしょうか?
ないよな、きっと。
「女性の男爵」
でネット検索すると、トップに「ウィキペディア」が引っかかりました。それによると、
「男爵(だんしゃく 英:Baron/Baroness)とは爵位の一つである。古代中国、近代日本、イギリスなどでは五等爵の第5位にあたる。子爵の下位に相当する。フランス、ドイツ、ロシアなど各国の爵位制度でも該当する爵位が存在する。」
「日本語の男爵に相当する爵位を英語ではバロン(Baron)という。バロンの女性形はバロネス(Baroness)で、イギリスの制度では男爵の妻(男爵夫人)や男爵の爵位をもつ女性(女男爵)に用いる。」
え?ということは「女性の男爵」も、イギリスでは「あり」なのか!
『ジーニアス英和辞典』で「baroness」を引いたら、
「男爵夫人(未亡人)。女男爵◆尊称としては英国ではLady・・・・,英国以外ではBaroness・・・と呼ぶ」
と記されていました。少なくとも英国では」「女男爵」は「いる」ということですね。これも勉強になりました。