新・ことば事情
4985「ラブソン」
「ミヤネ屋」で、放送前のテロップのチェックをしています。
きのうは、そこで見つけた間違いの内、「危ない!」と思ったものの中に、
「カタカナの間違い」
が目立ちました。原因は、手書きで発注しているカタカナの文字を、テロップを打つオペレーターが読み違えたのです。つまり、
「カタカナの手書き文字が汚い」
ことに由来します。まず、歌舞伎俳優「片岡愛之助」さんの愛称が、
「ラブソン」
になっていたのですが、正しくは、
「ラブリン」
です。「リ」を「ソ」と読み取られてしまったのです。
「『ラブソン』って、『ラブソングの省略形』か!」
と思わず突っ込んでしまいました。
また、韓国の外交通商相の名前のルビが、
「金星煥(キム・リンファン)」
となっていましたが、これも正しくは、
「金星煥(キム・ソンファン)」
で、今度は逆に「ソ」を「リ」に間違ってしまったわけです。
さらに、グアムでの無差別殺人事件の容疑者の名前が、
「デソト」
とあったので、
「『デント』ではないのか?」
と確認したところ、これは、
「『デソト』でOK」
でした。「ソ」と「ン」も、手書きではわかりにくい。
そんなことがあった翌日、今度はまた「多分間違われるのではないか?」と思われる手書きの発注書を発見!そこには、
「マースケ・サンタマリア」
と読める文字が書かれていました。正しくはもちろん、
「ユースケ・サンタマリア」
です。「ユ」の字が歪んで斜めに書かれていたので、「マ」に見えたのです。
「カタカナ」は構造が簡単なだけに、ちょっと歪んで書いたりすると、ほかの字と間違われる恐れがあるので、より丁寧に書く必要があるなと感じたのでした。