新・ことば事情
4959「ブラッドリー効果」
2008年10月から11月にかけて、オバマさんが「大統領」のイスに向けて戦っていた時によく出て来た言葉に、
「ブラッドリー効果」
というのがありました。(当時、書きかけた時の番号は「平成ことば事情3509」)
これは、
「主にアメリカの選挙において、黒人などの非白人候補者の得票率が世論調査を下回る現象のこと。1982年のカルフォルニア州知事選挙で、民主党公認で黒人のトム・ブラッドリー・元ロサンゼルス市長が、世論調査では圧倒的な優勢だったのに、投票時には共和党の白人候補に流れてしまって敗北したことに由来する。」
とネットを検索すると出てきます。
2008年の大統領選挙では、オバマさんが、
「黒人初の大統領になるか、どうか?」
が焦点であったので、こういった事例が持ち出されたのでしょう。しかし、
「実際に『黒人初の大統領』になってしまって『現職大統領として戦う2期目』」
では、この言葉はほとんど出てきませんでした。
それはある意味、黒人であるか白人であるかよりも、その手腕に注目されて大統領を争うことができるという意味では、よかったのかなあとは思います。
2012年11月の大統領選挙で2期目続投が決まり、年が明けて1月20日、2期目がスタート。よりより世界の実現ために頑張ってほしいものです。同い年だし。