新・ことば事情
4953「キーマンかキーパーソンか?」
最近、「ミヤネ屋」のスーパーチェックをしていてよく出てくる言葉に、
「キーマン」
があります。しかしその一方で、同じ意味の、
「キーパーソン」
も使われています。昔は全部「キーマン」だったのですが、ジェンダーが取りざたされた十数年前から、「~マン」という表現は、「ポリティカル・コレクト」(政治的な正しさ)によって、
「~パーソン」
に直されてきました。全部が全部、定着したわけではないですが、一部、定着したものもあります。
グーグル検索してみたら(1月15日)、
「キーマン」 =185万0000件
「キーパーソン」=159万0000件
「キーパースン」= 1万1500件
ということで、昔から使われている「キーマン」がやや優勢ですが、「キーパーソン」もそれに迫る勢い(その差、26万件)です。
とここまで書いて、2週間ほどたった今日(1月27日)、検索してみると、
「キーマン」 =182万0000件
「キーパーソン」=170万0000件
「キーパースン」= 1万1400件
と、その差は「12万件」にまで迫っていました。
今後、どの時点で「キーパーソン」が「キーマン」を追い抜くのか、もしくは追い抜かないのか、注目したいと思います。