新・読書日記 2012_237
『神去なあなあ夜話』(三浦しをん、徳間書店:2012、11、30)
「神去」と書いて「かむさり」と読む、三重県の村が舞台の「林業」に携わる若者のお話の続編。「読書日記214」で書いた(読んだ)『神去なあなあ日常』の「夜話」ということで、「恋愛編」といった感じ。「なあなあ」というのは三重県のこの辺りの方言で「なんとなく」「まあまあ」というようなニュアンスか。村の人たちはなんでも「なあなあ」で済まそうとする。
今回、一番印象に残ったのは、林業の先輩で70代半ばの三郎じいさんが言った言葉、
「やる気のある若いもんのおかげで林業は変わった。(中略)林業は時代に応じて生き延びていけるかもしれんと、希望を持っとる」
というセリフ。また、三重弁で印象に残ったのは、
「ざあらし」(「座荒らし」か?)=いたずら(p143&165)
「なんやしらん」=なんとなく(p177)
「つくばりもん」=ケチ(p246)
「すいたらもん」=スケベ野郎、エッチ(p246)
で、「なんやしらん」以外は知らない言葉でした。
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