新・読書日記 2012_224
『さいごの色街 飛田』(井上理津子、筑摩書房:2012、10、22)
去年、本が出てしばらくして購入。読みかけたまま止まっていたが、先日「飛田」の話がチラッと出たので、「読んでみようかな」と読み始めた。12年かけて「飛田」の記録を書こうという心意気!でも、随分じっくりと取材されたのだなあと。それでもなかなか本当の姿を見せてくれない「飛田」の奥深さ。
著者とは数年前に一度だけ、お目にかかったことがあるが、こういったものを書かれるとは知らなかった。決して上手な文章だとは思えないが、まじめに真剣に取り組んだのだなあという根気と勇気に脱帽です。女性だから書けた部分もあるのかなと感じた。
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