新・読書日記 2012_209
『書店の棚 本の気配』(佐野衛、亜紀書房2012、9、28)
行きつけの本屋さんの棚に、さりげなく差し込んであった薄めの本。白いカバー。手に取って買ってしまった。著者は「東京堂書店」で長らく店長を務めていた「業界人」。紙から電子本への流れの中、リアル書店の生き残りのため、その良さをいかにアピールできるか、現場で頑張ってるんだなあと。作家本人を呼んでの「サイン会」や「講演会」の企画などの話も出てくる。その作家のお気に入りの「棚」を作る企画などで、作家との交流も記されている。作家も、書店との付き合いは重要視しているんだろうな。作家ではないが、俳優の菅原文太さんも、東京堂書店のご常連のようだ。この本を読んだ次の日に、菅原文太さんが政党(?)を立ち上げるというような話が週刊誌に出ていると。現代日本を憂いていらしゃるるのだなあと感じた。
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