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『道浦TIME』

新・読書日記 2012_207

『切手紀行シリーズ⑤ 喜望峰~ケープタウンから見る南アフリカ』(内藤陽介、彩流社:2012、11、10)

ご高著、拝読いたしました。いつもながら、「地球の歩き方」も、かくや・・・と思われるほど、ひとりで詳しく足で調べ、しかも歴史を深く掘り下げ、立体的にその土地と時代を描いていく、その懐の深さに恐れ入りました。写真もきれいで、とっても豊富で。今回は、これまでほどは「切手の図案と、実際の景色の合致」にこだわっていなかったような気も。でも、それが「丁度良い」感じでした。

「テーブルマウンテン」という名前のワインがあるのは知っていましたが、その「テーブルマウンテン」が、本当に山頂が真っ平らでテーブルみたいな形であることや、実際にケープタウンにある山だということは知りませんでした。また、強制収容所の起源が、ボーア戦争にあることや、チェ・ゲバラの肖像を置く店がケープタウンにあるなどなど、うんちく満載で大変勉強になり、「一度、行ってみたいなあ」と思いました。2010年の(南アフリカ)ワールドカップの際には行けなかったので・・・。

また、39ページに出てくる寺尾聰の「リフレクションズ」なんて、懐かしいではありませんか!このあたりは「同世代ならでは」という感じですね。

ケープタウンに行ってなくても、行った気分になりました。

「本」で旅行ができる一冊です。


star4

(2012、11、13読了)

2012年11月17日 18:42 | コメント (0)