新・ことば事情
4885「『ん』のあとと鼻濁音」
日本語の「ん」の発音には、実は3通りある、と書かれているのを読んだことがあります。
「N」「M「NG」
の3通りです。
このうち、
「Nのん」
の後に「か行」が来る場合は「鼻濁音」になりますが、
「Mのん」
の後は「鼻濁音」にならない。
よって「濁音」にもならない。「Nのん」は、口を半分開けて鼻にかけて出すから続けて「鼻濁音」にいけますが、「Mのん」は唇を閉じて出すので「鼻濁音」にすぐには移れません。「Mのん」から濁音に移りやすいのは「ば行」と「ぱ行」です。
大阪の地名の「難波(なんば)」のローマ字表記は
「NAMBA」
です。
東北などの東日本は、たぶんまだ「鼻濁音」が残っていると思いますが、テレビでしゃべっているアナウンサーからもなくなりつつある「鼻濁音」ですが、こういったことも考えて「鼻濁音」の問題を考えてもいいのではないか?と思いついたので、メモしておきます。