新・ことば事情
4881「住人と住民3」
2012年11月6日の「ミヤネ屋」の午後3時前のニュースで、北海道で、小さな虫が「住民」を困らせているというニュースがありました。
「小さな虫」と言うのは「アブラムシの一種」なんだそうです。それが大量発生していると。その虫に「困らされている」のは、
「住民」
です。よく似た言葉に「住人」がありますが、この場合は「住人」ではないですね。
この文脈から「住民」と「住人」の違いを考えると、
「住人」=限定的な狭い(特定の)範囲に住む人
「住民」=やや広い「地域」に住む人々
といった違いが明確に感じられます。
以前書いた、平成ことば事情1546「住民と住人」と平成ことば事情3616「住民と住人2」もお読みください。