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『道浦TIME』

新・読書日記 2012_200

『生命と記憶のパラドクス~福岡ハカセ、66の小さな発見』(福岡伸一、文藝春秋:2012、9、15)

おなじみ、福岡ハカセの最新刊。最新刊と言っても、「週刊文春」に連載しているこの1年ほどの66のコラムをまとめたもの。毎週「週刊文春」は購入して精読(?)している。そして福岡ハカセの「本」は好きなのだが、実はこの連載に関しては、読んでいる時と読んでいない時がある。なぜかあまり面白く感じられなかったり「読みにくい」と感じたりする。「本」になって読んでみても、今回はやはり、読みやすいコラムと読みにくいコラムがあった。少し短めのコラムなので、集中していろいろと詰め込んで、技術を駆使して凝縮したエキスのような文章を書かれているのだと思う。その分、ちょっと難しい文章になっている(こちらの読解力が足りないのだろうけど)のかもしれない、もしかしたら。

でも、やはり「本」でまとまって読むほうが、落ち着く感じはしたな。

なんとなく、年齢的なものもあるが、ノーベル賞の山中教授とイメージがかぶってしまうんだな、福岡ハカセと。

そして、この本の中で、一つオドロキが。福岡ハカセは、理系から文系へと「文転」したのだそうだ!50歳を過ぎてのこの転身、思い切ったなあ・・・とオドロいた。


star4

(2012、11、1読了)

2012年11月 7日 17:22 | コメント (0)