新・読書日記 2012_199
『ひつまぶしとスマホは、同じ原理でできている』(理央周、日経プレミアシリーズ:2012、10,9)
この変わったペンネームの著者の本は以前に1冊読んだことがあった。また奇抜なタイトルの「ひつまぶし」を、どうしても「ひまつぶし」と読んでしまうのは、「スマホ」と並んで書かれているからか?・・・ということで「ひまつぶし」に読んでみた。
「ひつまぶし」(鰻のほう)は、もちろん「名古屋」発祥、そして著者は名古屋出身ということで、まずそこに目が行った(着目点)ようだが、一言でまとめると、
「ゼロからの新発想でなくても、二つのものを一つに合わせるということで"コロンブスの卵"のように、思いもよらぬブレークスルーができる」
という話が書かれています。経済学者・シュンペーターはそれを「新結合」と呼んでいたと、このあたりは経済学のお勉強。発想の転換や、組み合わせの工夫が、新しいビジネスチャンスを生むという感じかな。
それと第6章の「ビジネスの成果は、ハンコの数と反比例する」というのは「そうだよな」と思いました。効率化を図ると言っている割には、どんどん煩雑な(無駄な)作業を増やすことに躍起となっているような気がするのは、私だけではないはずです。
そのあたり、関連で「平成ことば事情4876リボンとタスクバー」を読んでください。よろしく!
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