新・読書日記 2012_184
『日本人の数え方がわかる小事典』(飯倉晴武、PHP新書:2012、6、29)
勉強になった。
船の大きさを示すところで、「トン」という重量単位の語源は、イギリス船に葡萄酒(ワイン)の大樽を積むときに一個ずつ「タン、タン」と棒で叩いて数える音がなまって「トン」になったという説が載っていて、「ヘえー」と思った。また、その「トン」も(1)「総トン」=船の全容積を表す。商船に用いる。(2)「純トン」=(1)の総トンから旅客・貨物の積載に利用できない部分の容積を減じたもの。つまり船の航行のために必要な機関室や船長室などを除く。(3)「積荷重量トン」=貨物船やタンカーに用いる。何も積んでいない時の船から、どのくらいの重量の荷物を積めるかを表す。(4)「排水トン」=船体の排水量を表す。船を水に浮かべれば、その重さの分だけ排水する。すなわちアルキメデスの原理で、船を造った材料そのものの重さである。(1トンは海水35立方フィートの重量)軍艦に用いる。
まとめると(1)&(2)が「容積トン」で(3)&(4)が「重量トン」。複雑ですね。トンだ話でしたが、面白かった。
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