新・ことば事情
4871「第3のエコカー」
もう1年以上前、2011年9月26日の新聞で見かけた表現は、
「第3のエコカー」
という見出しの文字。「ハイブリッドカー」「電気自動車」につぐ、
「ガソリン車だけど、燃費がよい車」
を指すようです。ダイハツの自動車で、「リッター30キロ」走るそうです。
それから1年、最近またダイハツがTVコマーシャルで再三、
「第3のエコカー」
を宣伝しています。『いまさら聞けない!?自動車用語辞典』というサイトには、
「第3のエコカーとは、ハイブリッド(HV)などの飛び道具的な技術に頼らず、ガソリンエンジンでハイブリッドカーと同等の低燃費を実現した車のこと。具体的には極限まで効率を高めたガソリンエンジンやアイドリングストップ、車体の軽量化や空気抵抗の削減などによってハイブリッドカーと同等の低燃費を実現する。ハイブリッドカー(HV)、電気自動車(EV)に次いで市場に投入されたことで『第3のエコカー』と呼ばれる。実用燃費ではHVに一歩及ばないものの、より低コストで同水準の低燃費を実現した意義は大きい。」
とありました。
「第3の~」と聞くと、私がまず思い浮かべるのは、
「第3のビール」
ですが、この場合、ビール風味だけど原料がビールとは異なり、税制の分類もビールとは異なるわけですが、「第3のエコカー」の場合は、「エコカー」の分類がどうなのか?この「第3のエコカー」は間違いなく「エコカー」であるという点が、「第3のビール」とはちょっと違いますね。
日本では、ディーゼルエンジンは環境に悪い影響を与えるとして排除されていきましたが、ヨーロッパでは、環境に悪い影響をあまり与えないディーゼルエンジンが開発されているとも聞きました。まだまだ車のエンジンには、改良の余地があるという事なんですかね。