新・ことば事情
4856「生歌2」
日本テレビ「スッキリ!!」を見ていたら、カーリー・レイ・ジェンセンという外国の歌姫が日本テレビにやってきて、先週金曜日(9月21日)に「スッキリ!!」の放送が終わった後のスタジオで、
「生歌を披露」
してくれたと。「さっそくそれをご覧いただきましょう!」というのですが、何か違和感が。確かに「スッキリ!!」のスタジオで先週金曜に歌ったのは「生歌」かもしれませんが、それを、
「VTR収録」
して、放送するのであれば、
「それって『生歌』なの???」
と、「?」マークが頭の中に100ぐらい浮かびました
そもそも「録画」があるから「生」という表現ができた。もとは「生」しかなかったのだから、わざわざ「生」なんて言わなくてもよかった。しかし「生」ではいろいろ便利が悪いから、技術も進歩して「収録」(録画)できるようになったが、「生」のほうが、その「貴重さ」の「受け」がよい。そこでなんでもかんでも「生」を強調する傾向があるのかな?「生レバー」はおいしい(という人もいる)が危ない、これと似てるのかな?似てないかもしれません。