新・読書日記 2012_174
『健全なる精神』(呉智英、双葉文庫:2012、8、12)
呉智英の双葉文庫のこのシリーズはすべて読んでいる。と思う。いつもとても勉強になる。
今回、この本が出たことは、『週刊文春』の文庫本書評で坪内祐三氏が紹介しているのを見て知った。すぐに購入して読んだ。一つ一つの書評が、いわゆる「知識人」の盲点を突く。あ、「知識人」ではなく「いわゆる知識人」、もっと言うと「エセ知識人」たちのバケの皮を剥ぐような視点を提供してくれる。こちらも知ったかぶりしていると墓穴を掘る、ということが多く、「ここで批判の対象にされたらコワイなあ・・・」と思わせるスリルがある。読みやすく、それでいてタメになる一冊。
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