新・読書日記 2012_173
『町の忘れもの』(なぎら健壱、ちくま新書:2012、9、10)
なぎら健壱さん、去年の年末、高石ともやコンサートにゲストで出ていたのを聴いた。歌もギターうまいが、話も面白いし、カッコ良かった。どこぞの局の昼の番組で中継リポートをしていた時の"おちゃらけ感"はなかった。この本は、モノクロ写真とエッセイ。時代に取り残されたと思しきモノたちの記録。ま、赤瀬川原平さんたちの「路上観察学会」の「トマソン物件」のような感じで、私は好きだ。某女性評論家?エッセイイストが、週刊誌の書評で、べたほめしていた。たしかに良い本だと思うが、他に例がないわけではない。ちくま新書は、この手の本も出すからよい。
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