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『道浦TIME』

新・ことば事情

4838「ウエイクボードかウエークボードか」

 

2012年8月25日、奈良県桜井市の財政課長・田中将晴さん(49が、モーターボートに引っ張られて、

「ウエイクボード」

をしていたところ、そのモーターボートのスクリューに巻き込まれて死亡するという痛ましい事故がありました。ケータイサイトのニュースを見ていたら、

時事通信社は「ウエイクボード」

読売新聞・朝日新聞は「ウエークボード」

と表記が違いました。

外来語の表記の原則から言うと(ここはちょっと古い感じですが)、「エ」が大きく、二重母音は「-」で引っ張って、

「ウエークボード」

つまり読売や朝日のような表記になります。

9月10日、今度は、タレントの梅宮アンナさんが、その前の週に行われたテレビ東京の旅番組のロケで、

「ウエークボード」

がひっくり返って、膝の靭帯を損傷して全治2か月の大けがをしたというニュースが。

その際、「ミヤネ屋」のスタッフから、

「ウエークボードでしょうか?ウエイクボードでしょうか?」

と質問を受けたので、

「ここは英語だと二重母音を『ウェイクボード』としたいとこっろだろうけど、外来語のカタカナ表記の原則だと、『ウエークボード』になるね」

と答えて、そのように放送しました。

Google検索(9月10日)では、

「ウエークボード」=  1万3700件

「ウエイクボード」= 18万8000件

「ウェークボード」=  3万4900件

「ウェイクボード」=146万0000件

でした。ネットの「デジタル大辞泉」には、

「ウエークボード wakeboard

 《「ウェイクボード」とも》スノーボード状の板に乗り、モーターボートに引かれて水面を滑り、ボートの引き波に乗って楽しむスポーツ。

と載っていました。

(2012、9、10)

2012年9月24日 22:59 | コメント (0)