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『道浦TIME』

新・ことば事情

4837「ひなたの『な』」

 

9月の10日、いつものようにテロップのチェックをしていて、「ひなた」という言葉について、ふとある考えが唐突に頭に浮かびました。

「『ひなた』の『な』は、『の』の意味だ。『みなと』の『な』と同じ。そして『た』は『所』の意味。『かなた』の『な』『た』と同じ」

ということです。あ、「みなと」は「港」ですが、語源は「水(み)な戸(と)」、つまり海に向かって開いている「水の戸」なんですね。それで、つまり「ひなた」は、

「日の当たるところ」

という意味。そのままですが。「ひかげ」=「日陰」はわかりやすいけど、「ひなた」はあまり考えなかったなあ。

ふだん何げなく使っている言葉の中に、古語がそのままもぐりこんでいることって、結構あるんだなあと感じました。

(2012、9、23)

2012年9月24日 18:58 | コメント (0)