新・読書日記 2012_157
『キャプテン・アメリカはなぜ死んだか~超大国の悪夢と夢』(町山智浩、文春文庫:2011、12、10)
去年の年末に出たときに買っていたが、460ページもある分厚さに、読み始めるのを遠慮していた。が、そろそろ・・・と思ったきっかけは、まさにタイトルの「キャプテン・アメリカ」が出てくる映画『アベンジャーズ』を、夏休みの旅行中の飛行機の中で見たから。日本で公開される少し前で、まだ日本語吹き替えが付いていなかったが、「まあ、正義は勝つ!」というようなヒーローものだから、観てりゃわかるだろうと観たのだが、アイアンマンもハルクもキャプテン・アメリカもほとんど知らないものだから、全然、感情移入できない。特に「キャプテン・アメリカって、弱いやん!どこが正義のヒーローなん?」と思いながら。それで、旅行から帰って来てたまたま「あ、これ、キャプテン・アメリカについて書いてある本だ!」ということで読み始めたわけ。
アメリカの「悪夢」の部分の実態は、あまりマスコミには出てこないが、その実態がよくわかる本。あまりにもよくわかりすぎて気持ち悪くなるぐらい、子供は読んじゃ、ダメ。
特に宗教とセックス、ドラッグに関する実態はなかなかわからない部分が多いが、最近ドラッグがかなり日本でもはびこっているように、ニュースを伝えていて思うが・・・。
そうそう、旅行の往復の飛行機の中で観た映画、今回はなんと10本にも上りました!この一年ぐらいで観たかったけど観逃していた映画、ほとんど観たな。
1、アイアン・ウーマン(「マーガレット・サッチャー~鉄の女の涙」)
2、ハラがコレなんで
3、ウディ・アレンのドキュメンタリー(タイトル忘れた)
4、僕たち急行 A列車で行こう
5、ものすごく近くてありえないほどうるさい
6、ロボジー
7、三丁目の夕日64
8、アベンジャーズ
9、バトルシップ(戦艦で戦う奴、日本とアメリカ合同でエイリアンと)
10、テルマエ・ロマエ(原作の漫画は読んでいるが、なかなか映画化は難しいなあと)
『ハラがコレなんで』は、あり得なくてバカらしくて、力強くて面白かった。小林信彦が言うように、仲里依紗はコメディエンヌだな。ちょっと鼻が上向きのところがいいのかな。それにしても仲里依紗、NHKで今やってるドラマ「つるかめ助産院」でも妊婦役。何人産むんだ?
『僕たち急行 A列車で行こう』は森田芳光監督の遺作。ほんわかしていて、森田監督は「鉄道おたく」だったのかな?と。
「ものすごく近くてありえないほどうるさい」は、「9、11」で父親を失った少年と、祖父や母親の交流。涙なしには見られない。胸が痛い。
「ロボジー」はフジテレビ製作の映画で、全然知らない映画だったが、まあこれもあり得ない話だけど、「中の人」のおじいさんの悪人ぶりに、結構笑えました。
(追記)
飛行機の中で、もう1本観てました。
「スノーホワイト」
「白雪姫」ですね。CG使ったら、童話もすごいことになるなあ。