新・ことば事情
4823「緊張極度」
2010年11月26日毎日新聞の見出し。
「2次砲撃備え緊張極度」
あ、これは北朝鮮の延坪島砲撃の時の記事ですね。
本来なら、
「極度に緊張」
という語順するところですが、見出しとして字数を減らすために、まるで「四字熟語」のようにしてしまったのですね。その際に、
「極度緊張」
というふうに、「修飾語(形容動詞)+名詞」にはせずに、語順を入れ替えて、
「緊張極度」
というように「名詞+修飾語(形容動詞)」としたと。意味は分かるが、語形としてはなんだかちょっとおかしいような。
でも、意味がわかって「ん?なんかおかしい」と注目を浴びたとしたら、「見出し」としては十分に役割を果たしているとも言えますね。
(この文章を書きかけたのは、2年前。その時に付けた番号は「平成ことば事情4248」でした)