新・読書日記 2012_156
『東京から郊外が消えていく!~首都圏高齢化・未婚化・空き家地図』(三浦展、光文社新書:2012、8、20)
著者は、マーケティングの手法でいつものように「現代日本」を分析、予言していく。
「空き家地図」は、カラーの地図でけっこう衝撃的。こんなになったら地価なんてどうなるのよと思ってしまった。
「郊外の都市化」を言うが、郊外が都市化すれば、「郊外」ではなくなるのではないか!?
世代によって「あるべき町の姿」の理想が違うこと、全体のパイが縮んでいくこと、そういった分析から、著者は「こうなればいいのではないか」という"理想"の提言をしている。若者は未来を担うけれども、現在は高齢化が進んでいるのであるから、その高齢パワーを活用できないか?といった視点での意見には、耳を傾けるべきこともたくさんあるなと思った。
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