新・ことば事情
4717「不思議ちゃん」
2012年7月11日号のタブロイド判「読売ファミリー」の「手相芸人・島田秀平の開運手相塾」で紹介された手相の中に、
「不思議ちゃん線」
というのがありました。それによると「不思議ちゃん線」というのがある人は、
「自分ではしっかり者と思っていても実は天然で、周りを自然になごませる癒やし系ですが、落ち着きがなく衝撃的な行動が見られる」
のだそうです。有名人で言うと、具志堅用高さん、ガッツ石松さんが挙げられるそうです。・・・それって「元ボクサーの芸能人」が「不思議ちゃん」ということ?男性でも「不思議ちゃん」なのですかね?
この「不思議ちゃん」という言葉、最近よく耳にするようになりました。
2012年8月22日の日本テレビ『スッキリ!!』では、ロンドン五輪の柔道女子金メダリストの松本薫選手も、
「妖精を見たことがある」
という発言から、
「不思議ちゃんキャラ」「不思議ちゃん発言」
と呼ばれていました。
「不思議ちゃん」とは、マイペースで常人には不可解な言動を取り、一般常識からは離れた"常識"を持つ、いわゆる「天然系」のキャラクターの女性を指す言葉ですね。
タレントの千秋さんは、もう20年ほど前の少女時代から「不思議ちゃん」と呼ばれていたそうですが、昨今「不思議ちゃん」は、一つの「そういう性格」として認知されてきました。それが「魅力の一つ」にも数えられています。
「子どもっぽい」「大人になりきれていない」という「不思議ちゃん」の特徴を、プラスに取るかマイナスに取るかは、相手次第なのでしょうね。
あ、読売テレビのアナウンス部でも、Yアナウンサーが「不思議ちゃん」と呼ばれています。