新・ことば事情
4814「もっといい色のメダルを」
ロンドン五輪競泳男子100m背泳ぎで「銅メダル」を取った入江陵介選手。レース後に、
「もっといい色のメダルを」
と言っていました。そして、その言葉通りに200m背泳ぎでは「銀メダル」を獲得!しかしそのあとのインタビューでは、
「もっともっといい色のメダルを取りたかった」
と。やはり、目指すは「金メダル」なのですね。
また、サッカー女子「なでしこジャパン」のキャプテン・宮間あや選手が、準決勝のフランス戦に2-1で勝った後のインタビューで、
「一番いい色のメダルを取るために」
と発言していました。インタビューを担当した日本テレビのラルフ鈴木アナウンサーも、
「一番いい色のメダルを目指して頑張ってください」
と言っていました。
最近は昔のように、
「金がいいですう」
というようなダイレクトな表現はしないで、
「いい色のメダル」
「一番いい色のメダル」
という「婉曲表現」が流行っているようです。
確かに、我々の期待も「一番いい色のメダル」ですが、メダルを取れるだけで・・・もっと言うと、オリンピックに出られるだけで「すごいこと」だと素直に思います。
関係ないけど、澤穂希選手のしゃべりは、柔道の田村(谷)亮子選手(=柔ちゃん)に声のトーンに似てる!
それと「なでしこジャパン」の佐々木則夫監督、桑名正博さんに、一瞬、似ているように感じました。年齢が近いからかな?