新・ことば事情
4805「ぶちぎれた理由」
「ミヤネ屋」の原稿をチェックしていたら、
「ぶちぎれた理由」
という言葉が出てきました。この、「ぶちぎれた」というのは、「ぎれた」と「濁る」のではなく、
「ぶちきれた」
と「濁らない」ではないでしょうか?
もちろん、濁った方が「ブチブチ切れた感じ」がするのは確かですが・・・。
Google検索では(8月1日)、
「ぶちぎれた」= 14万4000件
「ぶちきれた」= 31万3000件
「ぶちギレた」= 16万3000件
「ぶちキレた」= 10万2000件
「ぶち切れた」=144万0000件
でした。「平仮名」の場合は、
「ぶちぎれた」<「ぶちきれた」
と「濁らない」方が多いのですが、その部分が「カタカナ」の場合は、
「ぶちギレた」>「ぶちキレた」
と「濁る」方が多かったのです。「ぶちギレた」は、かなり使われているのですね。
表記では、漢字で、
「ぶち切れた」
とすれば問題はないのですが、読む場合には「濁る・濁らない」問題は、常に付きまとう問題です。名詞の、
「ぶちきれ」「ぶちぎれ」
は両方ありそうです。検索すると、
「ぶちきれ」=44万0000件
「ぶちぎれ」=27万4000件
「ぶちキレ」=14万5000件
「ぶちギレ」=47万6000件
でした。やはり「カタカナ」では「ギレ」と「濁る」ものが多いですね。