新・読書日記 2012_119
『ケルベロスの肖像』(海堂尊、宝島社:2012、7、6)
おもしろく、明け方までかかって読み切ってしまいました。寝不足です。これ、映画化とかドラマ化、シリーズでされているけど、私は田口先生役は吉岡秀隆さんか、もしくは今回読んでいて、大森南朋さんでもいいのかな?というように感じた。
東堂先生は、厚生労働省の火喰い鳥・白鳥と同じく"狂言回し的"な感じが。あまりにもはしゃいだ役割なので、読んでいて思わず噴き出してしまった部分(「ヨッ、マイボス、大統領!」)もあった。
それと、MRIの化け物を運ぶのに戦車を使う場面、そんな許可を自衛隊が出すのか?という疑問よりも、
「一般の公道を、戦車が走れるのか?」
という疑問の方が先に立った。ま、お話だからいいんだけど。普通のアスファルトの道路を戦車が走ったら、アスファルトが沈み込んで、キャタピラーの跡が付いてしまうのではないか?と疑問に思ったのだ、北海道ならともかく。
本の表紙が「藤色」というのも、なかなかドギツイ。しかし、一連のシリーズの色合いには、トーンが合っていた。
star4