新・読書日記 2012_118
『怒りの作法~抗議と対話をめぐる哲学』(小川仁志、大和書房:2012、3、5)
「怒らない」方法を説く本が多い中で「怒りの作法」というタイトルは目を引いて「これだ!」と買ってしまった。ま、「怒り」は「いかり」と読むのですが。
最初のほうを読むと「怒りは人間にとって不可欠の営み」とか書いてあって「そうそう!」と共感してしまいました。しかし中身を読み進めると、これは実は「哲学」の本であるということがわかってきます。哲学者の似顔絵が書いてあったり、(写真じゃないところがいいと思います)それと同じ似顔絵が表紙に、ちょっと「ぷちょっ」と出っぱった手触りのいい印刷になっていたりで、なんとなくお気に入りの一冊です。
とにかく、これを読んで物事を考えるという習慣を取り戻さないといけないと思います。怒らないのは、モノを考えるのをやめるからではないでしょうか?考え事をすると、怒りが湧いてくるのではないでしょうか?そうでもない?
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