新・読書日記 2012_114
『日本語を使う日々』(吉田戦車、小学館:2012、4、5)
表紙が地味で渋い。ことわざ辞典のようだ。
『伝染(うつ)るんです』などでおなじみの漫画家・吉田戦車が書いた日本語エッセイ。以前、『たのもしき日本語』とかいう共著で、やはり日本語に関する本も読んだ覚えがある。ずいぶん昔だが。
最近は、結婚した同業の妻・伊藤理左のひとコマまんがに戦車が出てきたり、戦車のマンガに妻が出てきたり、その両方に子どもも描かれていて、家族全体が「リアル」なのか「マンガの登場人物」なのか、わからなくなっている感じがする。
「マンガ」という「絵」のプロではあるが、セリフもあることだし「言葉」にも敏感なんだろうな。そして戦車は、結構「言葉」を絵にするマンガも多くて、そのあたりのセンスが研ぎ澄まされているのだろうなという風に感じました。おもしろかったです。
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