新・ことば事情
4763「一気通貫」
先日、駅に向かう通路ですれ違ったビジネスウーマン(30代ぐらいの女性)と男性の会話が耳に入りました。その中で、
「それは『一気通貫』で片付けないと・・・」
という言葉が耳に止まりました。「一気通貫」を、
「一気に」
の意味で使っています。「一気通貫」が「麻雀(マージャン)の役」だと知らずに使ってるんでしょうか?
実はついひと月ほど前、妻が、
「最初から最後まで通しで行う事を『いっきつうかん』って言わない?文字がわからないけど。リポートに使おうと思ってるんだけど」
と聞いてきたので、
「それは麻雀の役の名前だよ!」
と返事をしたら、
「そういうような感じの言葉が、ほかになかったっけ?」
と聞いてきたので、ちょっと辞書を調べて
「終始一貫、一部始終、首尾一貫、初志貫徹、徹頭徹尾」
と返事しましたが、もしかしたら、「一気通貫」が、そういった意味で使われ始めているのかもしれないなと思いました。マージャン、やらないから知らないんだね・・・って、私もほとんど知らないのですが・・・。