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『道浦TIME』

新・読書日記 2012_104

『ニッポンの国境』(西牟田靖、光文社新書:2011、7、20)

 

ルポルタージュの基本、取材の基本、現地へ行くということを忠実に守っている。著者は1970年生まれと、まだ若い。しかし、国境とはなにかを学術的に説いていき、その後、自分の足で北方領土や竹下、尖閣諸島といった国境の島を訪ね、自分の目で見た実態を記した貴重な書物。同じ題名で「日本」が漢字の山田昌彦先生の本と読み比べてみたい。

それにしても「尖閣」をはじめとした「境界線」の島々、本書によると、実は「外交」戦略上、"あえて"触れないで済ましてきた歴史もあるようだ。世知辛い世の中、海底資源だとかが問題になってくると、そんな悠長なことも言ってられない、というわけか。

 

 


star4

(2012、6、2読了)

2012年6月16日 12:00 | コメント (0)