新・ことば事情
4723「焼きド」
帰宅途中に見かけたドーナツ屋さんの、宣伝の垂れ幕にこんな文句(セリフ)が。
「焼きドは通常料金で販売しております」
初めて、
「焼きド」
という言葉を目にしました。おそらく(もし、あるとするならば)、
「焼きドーナツ」
なるものの「省略形」なのでしょうね。
「販売しております」
という「丁寧な口調」と、「焼きド」という省略形のミスマッチが目を引くような気がしました。実際、私の目を引いたのですが、購入にまでは至りませんでした。
Google検索(5月16日)では、
「焼きド」 =26万1000件
「焼きドーナツ」=92万2000件
でした。まあ、店の名前の通称が「ミスド」ですから「焼きド」があっても不思議はありません。
ついでながら、「ド」は「ドーナツ」の「ド」というぐらいですから、
「焼きレ」「焼きミ」「焼きファ」「焼きソ」「焼きラ」「焼きシ」
もあるのか?と考えると(考えなくてもいいけど)、あってもおかしくない(?)のは、
「焼きレ」「焼きラ」
の二つ。でも「焼きレモン」はなんとかあったとしても「焼きラッパ」は食べられません。
「ドレミの歌」で出てくるのは、具体的な「物」よりは、
「みんな」「ファイト」「青い空(ソで始まってないけど)」「しあわせ」
と、「抽象的なもの」が多いんですね。今、気付きました。あ、
「焼きレ」=1150件
でしたが、「焼きレモン」の意味ではないようなものが多いイメージでしたので、改めて「焼きレモン」で検索してみると、
「焼きレモン」=4万1400件
でした!ビックリ。あるんだ、焼きレモン。