新・ことば事情
4722「桜が色づき始めた」
先日「ミヤネ屋」の原稿をチェックしていて、4月初めに取材したVTRの原稿で、
「桜が色づき始めた」
という表現があって、おや?とひっかかりました。「桜」は、
「(つぼみが)ほころび始めた」
でしょう。そう指摘して原稿を直しました。では、「色づき始めた○○」の「○○」に入るのは何でしょうか?そうですね、ネットで検索してみると、
「紅葉(もみじ)」「木々」「山々」「りんご」「アジサイ」「柿の実」「イチョウ」「ナナカマド」「梅の実」「ブドウの実」「公園」「秋」「つぼみ」「渓谷」
といったところで、大きく分けると系統は二つ、
(1) もみじ系統
(2) 果実系統
です。「桜」は「紅葉」であれば「色づき始めた」が使えますが「桜の花」ではダメ。また「サクランボ」なら「色づき始めた」が使えたことでしょう。
なお「気」が入った、
「色気づき始めた」
は、また別の意味になってしまいますので、注意。