新・読書日記 2012_071
『バカに見える日本語』(樋口裕一、青春新書:2012、4、15)
この著者の『頭がいい人、悪い人の話し方』(PHP新書)が、250万部を超えるベストセラーとなり、以降「頭がいい人、悪い人~」と銘打たれた類似書物が多数出版されたのは記憶に新しいところだ。「またその流れか」と思って買うのをためらったが、「えいっ!」と思い切って買った。読み出すと、読みやすい「やっぱりな・・・」の感が強く、「やはり買うほどではなかった」と思ったのだが、途中で「待てよ・・・」と考えが変わった。ここに書かれているのは、たしかに「バカに見える日本語」で間違いない。しかしそれを逐一チクチクあげつらっているのを読んでも「知ってるわい」と思うだけで得るところが少ない。そこで、「これを"バカ日本語"判定機」として使おう!」と思い立った。そう考えるとなんだか読むのが楽しくなってきて、あっという間に読めた。これにあてはまることを言う人がいたら、「ほれほれ、ここに書いてるよ」「それって"バカに見える日本語"だよ」と「イエローカード」を掲げることにしようっと!
たとえば、「みんな言ってます」「昔からこうなんだから、これでいい」「そんなの自分で考えろ」「そのうちわかる」「気がします」「思います」「テレビでこんなこと言ってた」「本当の自分」「いちおう、やってみます」「私って○○な人だから」etc.エトセトラ。掃いて捨てるぐらいあるなあ。
star4