新・ことば事情
4695「国内最大80型うす型液晶テレビ」
「国内最大80型うす型液晶テレビ」
が売り出されるというニュースのスーパー表記で、
「うす型」
が気になりました。「うす」は「漢字」でいいんじゃないか?と思い、
「薄型」
にしましたが、まだ落ち着きません。あ、そうか、この場合、「型」じゃなくて「形」か!と思って、
「薄形」
にしました。
「国内最大80型薄形液晶テレビ」
うーん、これでいいのかな、落ち着きがなんとなく悪いな。そこで「ハッ!」と気付きました!
そもそも「薄型テレビ」というのは奥行きのある、
「ブラウン管テレビ」
に対して、ずっと「薄い形」の、
「液晶テレビ」「プラズマ・ディスプレイテレビ」
が出てきたときに生まれた言葉です。地上デジタル化が完了して、
「『ブラウン管テレビ』が消えたいま」
(まだ、ブラウン管テレビでデジタル放送を見ている家庭などもある都思いますが、少なくとも販売はされていないでしょう)
「『薄形テレビ』という表現は『死語』」
なのではないでしょうか。しかもこのニュースのポイントは、
「『80型』という『大きさ』」
であって、「薄さ」ではありません。
そう考えて、結局「薄形」は、
「削除」
しました。