新・読書日記 2012_067
『お金がなくても平気なフランス人お金があっても不安な日本人』(吉村葉子、講談社文庫:2007、1、16第1刷・2011、2、21第21刷)
単行本は2003年10月に双葉社刊ですが、改めて奥付を見ると文庫化されてから4年で21刷り!大題ロングセラー、ベストセラーではないですか!フランス好きの読書人が多いのかなあ・・・。
解説に、漫画家の伊藤理佐(漫画家・吉田戦車の妻)が出てきたのにはびっくりした。いろんなつながりがあるんですね、人と人とは。ある意味、それがあったからこの本を買ったということもあります。意外性で。
滞仏20年という著者が、長い糸でつながれた凧でフランス上空から眺めたような感じ、というのは、そうなのかもしれないなあと。上空から、時には地上に降りてつぶさにフランスとフランス人を観察したんでしょうね。返す刀で(?)日本のこともよーく見えたのでしょうね。そう思わせる一冊でした。
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