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『道浦TIME』

新・読書日記 2012_065

『人生が深まるクラシック音楽入門』(伊東乾、幻冬舎新書:2011、7、30第1刷・2011、11、20第4刷)

 

以前、この著者(指揮者!)の本(『指揮者の仕事術』)を読んで、「目からウロコ」が落ちた。大変面白い音楽の楽しみ方を教えてもらった気がする。その伊東さんの新刊ということで、購入後すぐに読破!(でも、出ていることに気付いたのは出版後半年以上もたっていたが。)

今回も「ホオ、そうだったのか!」と思ったのは、「モノフォニー」から「ポリフォニー」に変わったのは「宗教改革」に伴う「建築様式の変化」が影響していると。「カトリック」から「プロテスタント」に変わったことで、教会の造りが天井3階位の高さでよく音が響くものから、ゴシックエ建築の天井が高すぎるものになった。それまでは「ユニゾン」の「ポリフォニー」でもよくハーモニーが成り立っていたのが、音楽の側でハモるようにしなくてはならなくて「ポリフォニー」が生まれたと。

「そうだったのか!」

と音楽仲間にそういう話をすると、「そうかなあ」と疑問を呈されることが多く、「うーん、でもそう書いてあるよ」と言うことに落ち着くのだが、とにかく宗教改革と建築物と音(音楽)の関係というところに着目したのはすごいと思った。ビバルディとバッハの違いは実はそういう違いであったのか、と。

 

 

 

 

 


star4

(2012、3、20読了)

2012年4月14日 12:17 | コメント (0)