新・ことば事情
4679「駅弁当」
『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』(石井好子、河出文庫:2011、7、20第1版・2011、7、30第2版)の60~61ページに、
「私は駅弁当を気にしているから、まずい駅弁当を買ってしまった時は、何かだまされたみたいにくやしい。」
「日本の駅弁当は楽しく、また変化に富んでいるけれど」
というように「駅弁」ではなくて、
「駅弁当」
という表記が出てきました。単行本は1963年(昭和38年)3月に「暮しの手帖社」から出ています。当時はまだ「駅弁」という言葉が定着していなかった?いや、そんなこともないだろうと思うのだけど、私はまだ2歳ですので、確かな記憶はありません。
当時のことをご存じの方がいらっしゃったら、ぜひ教えてください!
ちなみにGoogle検索では(4月10日)
「駅弁」 =1090万0000件
「駅弁当」= 3万4600件
でしたが、「広島駅弁当株式会社」のような文字列の中の「駅弁当」という漢字がヒットしたものが多いようです。そんな中で、
「駅弁当 日本の味博覧 2011春バージョン」
というサイトは、「駅弁当」をちゃんとそのまま使っていました。