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『道浦TIME』

新・ことば事情

4671「おにご」

 

小学1年生の娘が、

「学校でな、『おにご』めっちゃ人気あんねん」

「?『おにご』って・・・あ、もしかして『おにごっこ』のこと?」

「そう!」

と、こともなげに答えます。「おにごっこ」は「おにご」かあ。

アクセントはやはり関西なので、「3拍中高」で、

「お/に\ご」

です。「お/な\べ」と同じアクセントです。

アクセントパターンというのは、言葉が変わっても根強く伝わるのだなあと感じた一語でした。『広辞苑』で「おにご」を引くと、

「おにご(鬼子)」=①親に似ていない子。おにっこ。②鬼のように荒々しい子。③歯が生えて生まれてきた子

3つの意味が載っていますが「おにごっこの略」は載っていません。

ちなみにGoogle検索では(3月19日)、

「おにご・おにごっこ」=18万9000

でした。ただ「おにごっこ」の意味での「おにご」単体での使用は少なそうです。その中で愛知県半田市・大府市・常滑市の「EISUゼミナール」という学習塾のサイトで、小中学生の部の田中先生という女性の先生が201163「おにご」というタイトルで、

「このタイトル(=おにご)なんだと思いますか?西校の小学5年生が何のことか教えてくれました『おにご=おにごっこ』なんだそうです。『え!そうなの?』とびっくりしていたら、『遅れてる・・・・』と厳しいお言葉をいただきました。言葉っておもしろいですね。」

と書いていました。まさにこれだ!愛知県の小学生も「おにご」なのか!

また、「香川県高松市勅使町にある西山自動車のスタッフの日記」にも、20121に、

「昨日は、雨にも負けず、野球少年たちは、練習しとりました!体育館で、バッティング練習した後に、バスケと『おにご。』(おにごっこ)。笑える。いつもと違うスポーツをしてるんで、いろんな発見がありますね。」

「おにご」が出てきました。香川県もか!

さらにさかのぼると、2009年7月7日、和歌山市のPick Sports Group(ピックスポーツグループ:代表者=平井敏喜氏)のサイトにも、

「『おにご』・・・今日は僕もレッスン終了後に『おにごっこ』しました。鬼ごっこも自分たちでいろんなルールを作って遊びます。しかし最近の小学生ルールって、僕の時代のルールとかなり違いがあるようです。ドッジボールや鬼ごっこ、結構わからないことが多いです。。。」

「おにご」が登場していました。和歌山も・・・。西日本に多いようですね「おにご」。

 

ちなみにうちの娘によると、「追い掛けるほう(=鬼)」が人気で、娘が「鬼」のときは、「わざとこけたりして鬼になろうとしている人」には「タッチしない」のだそうです。

 

 

 

(2012、3、19)

2012年3月25日 12:32 | コメント (0)