新・ことば事情
4662「舟券」
3月14日の「ミヤネ屋」ニュース・スクラップのコーナーで準備した新聞記事で、大阪府羽曳野市の中学校の先生(58歳)が、部活動の引率で福井へ行ったときに、空き時間に競艇場に行き、そこで中学3年の生徒の成績表をつけていたことが発覚したという記事が載っていました。競艇場で成績表を広げている姿を不審に思った人からの通報でわかったそうですが、通知表はスタンプがさかさまに押されていたり、間違ったのを直した跡が見られたということです。
この中でこの教師が、
「舟券」
を買っていたと記事に書かれていました。この「舟券」の読み方が、競艇をやらない私には分かりません。普通に読めば、
「フナケン」(あるいは「フネケン」?)
でしょうが、たとえば競馬の場合は「馬券」と書いて、
「バケン」
と「音読み」ですよね?そうするとこの「舟券」も「音読み」で、
「シュウケン」
なのか?それもなんか、なじまない感じで・・・。国語辞典を引いても「舟券」は載っていません。やはりこれは専門家に聞くのが良いということで、大阪・住之江競艇場に電話して聞いてみたところ、わかりました!正式には、
「勝ち舟(ふね)投票券」
と呼ばれるこの券は、通称、
「舟券(ふなけん)」
と言うそうです。
また、競馬だと100円で1万円以上配当が付く場合に、
「万馬券(マンバケン)」
と呼ばれるようなものがありますが、「競艇」ではそういうものをどう呼ぶか?聞いてみたら、こちらは、
「万舟(マンシュウ)」あるいは「万舟券(マンシュウケン)」
と「舟」を「音読み」で「シュウ」と呼ぶそうです。
やはり「餅は餅屋」、競艇は競艇屋さんに聞くのが一番ですね!大船に乗った気持ちです。
ま、今回の教訓は、
「競艇場で、生徒の成績をつけてはいけない」
ということです・・・・って、当たり前やないか!