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『道浦TIME』

新・読書日記 2012_040

『ジャーナリズムの陥し穴~明治から東日本大震災まで』(田原総一郎、ちくま新書:2011、7、10)

 

サブタイトルが「明治から東日本大震災まで」。新書なのに頑張りすぎのタイトルです。第一章・第二章はそういった「歴史」なので、別の本で読んだことがある人は飛ばしても構わないと思います。もったいないと思う人は読んで。でも読む気が徐々にうせるので、第三章から読んで、後で読むのをお勧めします。

せっかく田原総一朗の本を買ったんだから、彼一流の話、彼にしか書けない話を読みたい。その意味では第三章「ジャーナリストになる~テレビマン時代」以降から読むというのはひとつの手じゃないかなと。政治(各内閣)とのかかわりのあったテレビ時代を書いた第六章が、私は一番面白かったです。ある意味、著者は「時代と寝た男」ではないかと。

それにしても、こういった本を著者が書きたくなるというのは、やはりそろそろ自らの半生を書きまとめておかなくちゃ・・・という気持ちが出て来たからなのでしょうか?

田原さんと大学同級生である私の先輩が、去年の秋に亡くなった。田原さんももう、年齢的には結構なご高齢。そのわりには、ものすごく頑張っていらっしゃるのだけれども・・・ねえ。

 

 


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(2012、2、23読了)

2012年3月11日 12:57 | コメント (0)