新・ことば事情
4652「マウントとマウンドとマウンテン
<2011年9月13日にタイトルだけ書いて、ほったらかしでした>
どうしてかは忘れましたが、似たような言葉に関連性を感じました。それは、
「マウント」「マウンド」「マウンテン」
です。サルが相手を制圧するときに背中に登ることを、
「マウント」「マウンティング」
と言うのは知っていましたが、これってもしかしたら、「山」の意味の、
「マウンテン」
からきているのではないか?いや、それは逆で、「登る」という意味が「マウント」で、その登る対象が「マウンテン」なのではないか?
そして、「登る」というと、野球でピッチャーが登るのは、
「マウンド」
これもなんだか「マウンテン」「マウント」に似ているではないか。語源は同じなのか?ということが気になったのです。
『ジーニアス英和辞典』を引くと(名詞のみ)、「マウント」は(この意味の関連では)載っておらず、「マウンティング」はありました。
*「マウンティング」(mounting)(1)登る(乗る)こと(2)備え付け、装備<軍>砲架(3)(写真・絵などの)台紙、(宝石の)台、表装、(機械部品の)取り付け金具(器具)
*「マウンド」(mound)(1)塚、(墓の上の)盛り土、小山、土手、堤、(防御用の)土塁、(比喩的にa~of+名詞)・・・の山(pile)(2)(米)<野球>マウンド
*「マウンテン」(mountain)(1)山<通例hillよりも高いものをいう。)瞑想の場、孤独、再生、天国などを象徴>
それぞれの記述だけでは決定的ではありませんが、何らかの関連はありそうな気配はありますね。