新・読書日記 2012_027
『「上から目線」の時代』(冷泉彰彦、講談社現代新書:2012、1、20)
著者の冷泉氏はアメリカ在住。以前、『関係の空気』『場の空気』などの著書を読んだ覚えがある。帯には「なぜ目線にイラッとするのか?」とあり、心理学的な立場から「対人関係性」を説いていき、「上から目線」という言葉が出てきた背景、「お互いが『自分は被害者だ』と思う理由」や「モンスターはなぜ生まれるか」など、幅広い実例を挙げながらといていく。「KY」がはやった後に「上から目線」がはやる。そういった「空気」を生む現代日本社会の心理をといていく好著。
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